天狗わたり?

 先日散歩道の河原の横の大木が連日の日照りのためか横枝の一本が折れ落ちたことがあり、今も毎朝横を通ると折れた枝痕が生々しいのですが、それを見ていてふと何かの本で読んだ天狗わたり?だったか何かの不可思議現象のことを思い出しました。

 深山で深夜に巨木が何本も倒れるような大きな音が連続して鳴り響き、翌朝探しに行ってみてもそんな巨木の折れた痕跡が無くて天狗様が起こした悪戯だと思われるということが昔はあったようで、確かに私もあまり人が通らない深山の登山道を一人で歩いていると、本当に天狗が通って行ったのではないかと思うような気配に襲われたことがありました。

 昔の人は奇妙不可思議な現象をこういう風に妖怪や神仏の眷属の仕業と捉えて納得させていたところがあります。晴れているのに雨が降れば「狐の嫁入り」と呼び、何もない海面に地上の風景や船が映れば「蜃気楼」大きなハマグリが出した何かがそんなものを映し出すなどと考えていたわけです。

 今では科学技術が発達してそんなものは子供でも説明できる現象になってしまいましたが、私はそれでもそれらの現象には科学だけでは説明しきれない何かの因縁がくっついているように思います。その方がなんとなく面白いなぁとも思います。